そもそも【自立】ってなに??
ハッピースクエア火曜日ブログ担当兼管理者の牧野です。
突然ですが、今月からこのブログ、月ごとにひとつテーマを決めて更新していくことにしました。
毎週あれこれ違う話題も楽しいけど、もう少し“深く掘ってみたい”という思いと、
「やっぱり自分たちが大切にしたいことって、何度でも言葉にしたいよね」っていう気持ちから始めてみます。
記念すべき(?)1発目のテーマは 「自立」。
福祉の現場にいると、何度も耳にするこの言葉。
でも、あまりにもよく使われるからこそ、ふと「自立って、結局なんなんだっけ?」と立ち止まることがあります。
今月は、そんな“自立”について、週ごとにいろんな視点で考えてみたいと思います。
そもそも「自立」って何?
自立支援、って言葉がありますよね。
じゃあ、何を支援してるの?って聞かれると…ちょっと言葉につまること、ありませんか?
たとえば、誰にも頼らずに生活できること?
ひとりで働いて、稼いで、暮らせること?
判断力があって、自分で意思決定できること?
もちろん、それも“自立”のひとつかもしれません。
でも全部が揃ってないと「自立じゃない」のかといえば…それも違う気がします。
自立=「選べること」?
僕自身は、“自立”って「自分で選べること」だと思っています。
ここでいう“選ぶ”は、「自分だけで全部決めること」ではなくて、
「どうしたい?」と聞かれて、自分の気持ちや好みを伝えられること。
そしてそれが、ちゃんと尊重されること。
知的障害などで意思表示が難しい場合でも、表情やしぐさ、いつもの行動パターンなど、
“その人らしさ”から気持ちを読み取り、周囲が丁寧に選択のサポートをすること。
それも立派な“自立支援”だと思っています。
正解がないからこそ、考え続けたい
「こうなれば自立です」って明確なゴールがあるわけじゃない。
だからこそ、支援者として、いろんな人の“自立”の形を一緒に探すことに意味があるんだと思います。
「これって自立を妨げてないかな?」
「この人にとって、これは“支援”になってるかな?」
そんな問いを持ちながら日々向き合って行きたいなと。
次回予告
来週は「“できる”と“自立”の関係」について考えてみます。
“ひとりでできる=自立”って本当?
支援の中でよく起こる誤解や、ズレについてお話しします。
今月の予定
- 第1週:そもそも“自立”って何?(←今回)
- 第2週:“できる”と“自立”の関係(次回予告)
- 第3週:支援の中の“自立”という言葉
- 第4週:自立と“依存”のグラデーション
編集後記(ただの雑談)
先日、家族でディズニー・シーに行ってきました。
気がつけば、ずーっと食べてるポップコーン。
なぜディズニーで食べるポップコーンって、あんなに美味しいんでしょうね?
タワー・オブ・テラーにて――。
息子(9歳)に「手を挟むと危ないから、ずっとバンザイしてなきゃダメだよ!」と伝えたところ、引きつった笑顔のままバンザイを続ける息子。
そして急降下中、「こわいー!!!」と叫びながらも、なおバンザイを貫く息子。
その姿を見て、爆笑する父。
…ちなみに、隣にいた女性が「え、なにそれ?」みたいな顔でこちらを見ていた気がしましたが、きっと気のせいです(たぶん)。